声優さんや俳優さんで、「もっと滑舌良く発音してほしい」と指摘を受けたことがある人は少なくないと思います。
キャラクターに移入しすぎると、口の動きまで意識がまわらないこともありますよね。滑舌の悪さは、話し方を意識するだけで改善する場合もありますが、様々な要因が複合的に絡みあっている場合は簡単には改善できません。
この記事では滑舌が悪くなってしまう原因と、日常会話やセリフをスムーズに発音するための一助になる情報をお届けします。
滑舌が悪くなる原因
滑舌が悪くなる原因は以下の3点が原因になっていることがあります。
- 言葉を丁寧に発音できていない
- 舌・唇の筋力が衰えている
- 口腔機能が衰えている (唾液が出ない etc…)
上記の要素を解決するための方法を以下でご紹介します。
言葉を丁寧に発音する
基本的な内容になってしまいますが、まずは言葉を丁寧に発音するというところが一番大事です。
言葉を丁寧に発音するコツには次のようなものがあります。意外と意識できていないことも含まれているので、一つづつチェックしてみてください。
きちんと口を開けて話す
口を開けて話すことで、言葉をより正確に発音することができます。また、口を開けて話すことで、より大きな声で話すことができるため、聞き手にとってもより聞きやすいスピーチになります。
正しい唇の形で発音する
唇を正しい形にすることで、言葉をより正確に発音することができます。例えば、「M」や「B」などの言葉を発音するときは、唇を丸くしたり、「F」や「V」などの言葉を発音するときは、唇を細くすることが大切です。
鼻を使う
一見関係なさそうな内容ではありますが、鼻をつまんで話すと発音する言葉も詰まって聞こえると思います(ぜひ一度試してみてください)。「ん」や「む」などの口を閉じて発音する音には特に影響が出やすいので注意が必要です。
正しい舌の形をする
舌を正しい形にすることで、言葉をより正確に発音することができます。たとえば、「た行」や「だ行」などの言葉を発音するときは、舌を上に上げたり、「ら行」などの言葉を発音するときは、舌を正しい形にすることが大切です。
リズム・スピードを意識する
スピーチをするときは、リズムを意識することで、言葉をより丁寧に発音することができます。たとえば、話すスピードをゆっくりにすることで、言葉をより正確に発音することができます。
舌・唇を鍛えるトレーニングをする
滑舌を良くするためには、舌と唇の筋肉が衰えていないことも重要です。ここでは舌・唇を鍛えるためのトレーニングについてご紹介します。これらのトレーニングを行って、すぐに口まわりの疲労感を感じる場合は、唇・舌まわりの筋肉が衰えているかもしれません。ぜひ一度試してみましょう。
まずは「あいうべ体操」です。
「あー」と口を大きく開ける
*のどの奥が見えるように大きく開けましょう「いー」と口を大きく横に広げる
*前歯が見えるように横にしっかりと開きます「うー」と口を強く前に突きだす
*唇をとがらせて思い切り前に突き出しましょう「べー」と舌を下に伸ばす
引用:笠岡市ホームページ – 「 あ い う べ 体 操 」
*舌の先を顎の先まで伸ばすつもりで,少し強めに行いましょう
続いては、スプーンを使ったトレーニングです。
小さなスプーンのような形をしたものを口の中に入れ、丸く膨らんだ部分を舌の中心部を使って上あごに強く押し付けます。朝晩2回、10回ずつを目安に行います。
引用:【患者体験談】滑舌が悪い原因「口腔機能低下症」の症状と検査 | NHK健康チャンネル
唾液を出やすくする
口が適度に潤った状態じゃないと、喋りやすさにも影響が出てしまいます。そのためには水分補給は欠かせませんが、唾液の分泌を促す「唾液腺マッサージ」も有効です。
唾液腺マッサージ
また、口腔機能が低下して、唾液がでづらくなると口臭が発生することがあるため、対面で話をするときには注意しましょう。また慢性的に唾液が出づらくなっている人は「ドライマウス(口腔乾燥症)」の可能性もあります。原因は以下の通りですので、日々の生活でも意識すると良いでしょう。
●原因
引用:ドライマウス〈1〉原因と症状|今日から始める口腔ケア|日本訪問歯科協会
加齢による唾液腺の機能の低下/口呼吸/精神的な緊張やストレス/やわらかい食べ物を食べることが多い/ 薬の副作用/糖尿病や腎臓病など病気によるもの/シェーグレン症候群という 自己免疫疾患、などがあります。
まとめ
この記事では滑舌を良くするための方法をご紹介しました。意識できていないものがあればぜひ一度実施してみてください。