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【フリー台本】火星での暮らし (男性 | 5分以下)

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「『やあ兄弟。

地球での暮らしはどうだ?

相変わらず元気でやっているかな。

火星から年賀状を出そうかと思ったんだけど、せっかくだから手紙におこすよ。

長くなるが読んでくれたら嬉しい。

地球からの移住から1年。

なあ俺達しんどいこともあったけどさ、今、こうして火星で暮らせて幸せなんだ。

地球に暮らしていたころじゃ考えられない位、わくわくすることが沢山ある。

まず、食について。

溶岩でステーキ焼いて食べるの最高。

地球から配達される冷凍肉を一瞬で解凍して、そして溶岩で焼く。

地球で食べるのの何倍も美味しい。

やっぱり熱の入り方が違うんだ。

強火で上手く炙れるから、中がとろけるようになる。

火星に来て一番幸福を感じるのは、火星ならではのおしいものを食べているときだよ。

2番目に幸せを感じるのは、地球とは違う仕事を経験できることだ。

地球では見ることのできない、虹色のトマト。

地球のものの100倍大きなナス。

1kmあるキュウリ。

それらを育てるのが、俺の今の仕事だ。

所謂農家だな。

種は砂浜にあるような特殊な砂に植えて、毎日水やりをしていく。

物にもよるんだが、10日位であっという間に野菜の出来上がりだ。

獲れ時になるとくるくると回転して、実だけがぽとりと落ちる。

それを俺は拾うって訳だな。

温度が高いからこういったことが可能になるらしい。

本当に美味しいから地球に送りたい所だが、輸送費が高いのだ。

手紙程度のものなら気軽に送りやすいんだが、野菜ともなると中々手が出ない。

だからいつか君が火星に来たときにでも食して欲しい。

3番目の幸福は、単純に、地外(地球外)で暮らしているという実感を得られるということかな。

俺は日本から海外に出て、それから地外で暮らしている訳だけども、やはり国内とも海外とも違う。

気持ちが大きくなる。

俺は自由だって思う。

故郷を出るという行動は、自由な気持ちにさせて、尚且つ自己肯定感も上げるようだ。

不思議だなあ。

というわけで、このような生活を送っているよ。

忘れていたが、これは半分は年賀状のつもりだったのだ。

年を越して、また新しい年になり、新たな文化が生まれる。

それはわくわくすることだ。

そう、地球人が月に旅立った時も、火星に旅立った時も、人々は物凄くわくわくしたのだ。

君がこの手紙を読んでいる頃には、もう年を越している。

新たな文化が今年もまた生まれることを願っているよ。

ではまた会おう。

今度は火星でな!』

……か。

長い手紙だった。まさか1月2日に火星が爆発するとは、彼は思いもしなかっただろう。

地球人は皆知っていたのに、火星への移住者には届かなかったのだ。残念だ」

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